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短詩




想えば狂う





若さなど
くれてやるから






君が気付かなくても
あの花はずっとそこにあるし
僕はずっとここにいる







嫌いになれる程
好きでも無いのなら
いっその事
さじを投げてみてはどうか






常に死が隣に座っていた
その恐怖が生きる糧だった






君に自由を
我には愛を
馬に念仏
猫には小判





秋は動きます
冬は静かです
春には焦ります



問いたい事は
沢山あるが
答えの無いのは
解ってる



自分を保つ事
拾われず
捨てられず
自分である事




例えば
どうしたって無理なものがある
例えば
夢はいつか叶うと叫ぶ人がいる





器が
小さいので
すぐに
水が
溢れてしまうのです



誰かを信じる強さより
己を許さぬ確かさを







気の触れた
桜のように
咲いてみる






忘れないのは
体が覚えているからだ
苦しいのは
心がここにあるからだ



バカに付ける薬が無いのなら
毒を飲んでしまえばいい




あなたは強いから逃げる事が出来る
あなたは賢いから嘘を付く事さえ出来る




皆 明日の方へ歩いて行く
私は あさっての方を見ている







強くなけりゃ
弱きを守れないよ



遊びすぎた子はもう
帰り道が解らない
遊ぶ事も出来ず
帰る事も出来ず




知っていたなら
君の罪
知らなかった
私の罪




年老いて行く
君の道はくだるばかり
我の肉体ははじけんばかり
共に過ごした時間はもはや昔の事




しなやかな肉体
背中のカーブ
伸びる脚
肌は白
髪は黒




悪く無く
良くも無く
今日も
やめられず




信じれば 周りが見えず
約束など 嘘でしかない
幸せだったひとは
さらに不幸だ



知られずに 
またひとつ咲き 
ひとつ咲き 
散りたくなけりゃ 
咲かねばいいのに






読みかけの
本に挟まる
花びらは
君かも知れず
風かも知れず




永久には ほど遠く
一瞬には 永すぎる



僅かに愛を与えましょう
君が離れてしまわぬよう
微かな痛みを与えましょう
僕が惚れてしまわぬよう




花は歌ったのかも知れず
明日は笑ったのかも知れず
そうかも知れず
人は感じるものだし
痛むもの
もう知らぬこと




砂糖を切らしてはいけません
いつか無くなるその日まで
大事に大事に使いましょう
溢れた砂糖はもう既に
ありんこの巣へと運ばれた




老人は死ぬものだし
若者は喘ぐのです




やんわりと騙されながら
破滅へと向かうのだろうか
意味を見失ったが最後
誰も信用せず
誰からも信用されず
もう、これでいいのだと
来る日も来る日も
死のきっかけを待つ




紅い珊瑚の簪や
絡み付くのが藍の紐
君の着ている紫は
僕の愛する毒の色








灰になって 空を飛ぶのは
君でしたっけ
僕でしたっけ
あの橋を渡ろうとしたのに
ゴウゴウと流れる下の川を眺めていたら
もう橋の向こう側なんて
忘れてしまって
白い泡ならひたすら或る様に思えるけれど
あれもみんな別のものだったのですね



追いかけれど
追いかけれど
見付からないのは
真実では無いからだ
まるで逃げ水の様に




君はもう
草のにおいを
かいだのか




あの人を
想う君をも
我想う




抱くほどに 
胸に喰い込む 
ヒメアザミ




正しくは無く
間違ってもおらず
泣くには甘く
笑うは罪か




混乱を繰り返し
常に死を想い
生とは何か
君は知っているか
明日はどこから来るのか